「家路」 どんなに遠くに行っていようとも、 お前が俺の無事を案じてそこで待っている限り、 俺は迷わず帰ってくるだろう。 どんなに暗く寂しい夜道でも、 お前が部屋に明かりを灯して待っているから、 俺は勇気を持って帰るだろう。 どんなに寒く凍てつく道でも、 お前が暖かいシチューを煮て待っているから、 俺は気力を振り絞って帰るだろう。 旅の醍醐味の半分は、 帰りを待ってくれている人に、 旅の話しをするために、 お互い笑顔で語り合うために、 無事に帰る事なんだ… 藤次郎正秀